永遠(とわ)の系譜 / 詩
アリスの刻(とき)は 終わりを告げました
仄冥(ほのぐら)い 神秘の森の中で
女は二度 生まれるのです
初めは お伽の国の少女として
次には イヴの末裔として
頽(くずお)れた庭園から 迎えの馬車が来ました
使者は言います
『リボンを お解きなさい
知恵の木(こ)の実は 要りません
系統樹は あなたの中にあるのです
さあ 彼(か)の人に 肋骨を返しに
発ちましょう』
降り立った 彼の地では
黄金律を奏でる儀式が 待っていました
艶めいた唇に 呪文を乗せて
アダムの喉仏を くすぐるのです
命を吹き込まれた 庭園の
二体の彫像が 動き始めました
大丈夫 怖くはありません
彼らは 枯れる事のない
愛の泉への 途先(みちさき)案内人なのだから
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