ギャグ怪談。お盆に親父が地獄から戻って参りまして~。
(冷やし汁)。
深い宗教感など持ち合わせておりませんが、私個人は俗にいう『あの世』は存在する。そして人間は本来霊魂であり、あの世から肉(身体)をかぶって『この世』に降りて来ている。と考えております。
(新興宗教の類には属しておりません。冠婚葬祭の時だけいんちきブッ教徒です。)
以下に述べる一連の父の件でますます『人間は霊魂』の意を強くしております。
我が馬鹿タレ親父は13年前に亡くなっておりますが、父が亡くなった後、不思議体験を何度かしております。
いや、亡くなる間際からかな。
癌で亡くなり、幸い自宅で看取る事は出来ましたが、亡くなる間際1時間前くらいに、しょっちゅう母と遊んでいる伯母達(母の姉と妹)が自宅にやって来たのです。午前のまだ早い時間帯で、これまで一度もこんな時間に遊びに来た事はなかったのに。あれは父や母の守護霊だか指導霊だか、この世のものでない存在が伯母達を呼び寄せたのだと思います。
そして父の葬儀の後、恥ずかしながら疲れ切って居間のソファで仰向けにうたた寝していたのですが・・・。
仏間はありますが、新家ですのでまだ仏壇は置いてなく、白塗りの祭壇が一時的に置いてありました。
仏間は居間の北側にあり、襖で仕切られた和室で、その時は4枚戸が左右両ふちをそれぞれ20cm位開けて2枚ずつ重ねてあったのですが、白い人型の靄が祭壇の前に湧いたかと思うと、20cmの狭い隙間をくぐり、こちらにやって来たのが見えたのです。眼をそちらに向けていたわけでもないのに、何故か解かりました。その靄が短足の脚に変わり、親父の声で「ありがと」と聞こえたのです。これも脚の気配だけ見えました。
わざわざ真ん中の大きく開けてある空間でなく、狭い隙間を通って来るところが親父らしいw
今でこそ笑い話にもできますが、亡くなって半年くらいはずっと辛かったです。祖父母とは別居なので同居家族が亡くなる経験は初めてでしたし。
半年経った頃に、夢の中で建て替える前の家の台所で父と並んで座り、父が「もう行かないかん」というので私は名残り惜しく父の手を取り・・・。そこで目が覚めましたが、もぉびっくり。両手に生前と同じ父の手の感触がもろに残っていたのです。いつまでも愚図愚図と悲しんでばかりではいけないのだなと反省しました。
そして一年が経って、一周忌の法要を済ませた晩(というより明け方)。普段家族が唱えているお経でなくお寺さんでお経を詠んで頂くとどうやらあの世でも解かるようで、父は私の枕元にやってきました。
何故か上半身裸で仕事ズボン履いて、草履を小脇に抱えてw。どこから上がって来たんだかw
十年位若返った姿でしたか、身体からドライアイスのような霊気がショワショワと立ち昇っていて、確かにあれはこの世の者ではありませんでした。へらへら笑っていましたヨ。
極めつけは3年目のお盆。この年は父の影が特別濃かったです。
お盆の前日に母が墓掃除に行って、帰宅後にソファで疲れて仰向けでうたた寝していたら、眼を覚ましたらどーんと父の顏がアップで覗き込んでいたそうで。夕食時にその話をして母はげらげら笑ってました。
(翌年のお盆の時にこの話をしたら母は既に忘れ去っておりましたけれど。)
そしてお盆の迎え火・送り火も焚いて無事に送り返した翌々日。
夜11時過ぎ、母はもう寝室に行き、一人で居間でTVを観ていたら何故か急に睡魔に襲われて。
座椅子に座った状態でがくりと首だけうな垂れて眠ってしまいました。
TVだけは気力を振り絞って消し、そのまま静けさが訪れて・・・。
その時は台所を背(壁)にしていたのですが、暗い台所から片手にタオルを長く持ったモモ引き姿の父が現れ、
がに股でトコトコ私の横へ歩いて来たかと思うと、くいっとこちらへ向き直り、ペシッとタオルで私の頭を一つ叩きやがって。親父は生前、蚊を落とす時にコレやってました。俺は蚊じゃネ~~!!
しかし家族だから解かる、これは「おい元気でやっとるか?」という挨拶ですw。
そのまま何も言わずに私の前を通りすぎて仏間に向かうので、焦った私は「あ・・・お父さんが行ってしまう。
言わなくては。感謝してるとか、お父さんの子で良かった。とかじゃなくって」(本当にこのままの思考しました)。仏間に行った父の背に拳を振り上げて「宝くじ当ててくれ~~!!」と叫んだのです。
と? 父は体幹と両手をくにゃりとS字型に曲げ、奇妙なポーズを取って、振り返りもせずに「そぉぉ~れはちょっとナ~~」とほざき、仏壇の前でふわりと消え、そこでハッと目が覚めました。
眼が覚めて思った事は「こんの糞親父が~~! 可愛い妻子に宝くじの一つも当ててやれんのか~~(激怒)」
www。
な~んでお盆で送った後にうちの中をウロウロしとるんだっ。
翌日、玄関に置いてあるチワワとパグの陶器の置物に向かって「今度親父が家に入って来たら、吠えまくって地獄に追い返せ!」と言い付けました。や、犬は地獄の使者と言いますし。
もぉ~殆どギャグです。いや、うちの父はよく言えばひょうきん、悪く言えば馬鹿タレでしたので。
馬鹿は死んでも治らない。のです。
そして4年目のお盆からは、送り火を焚く時に「さっさと地獄へ帰りやがれぃ~」と祈るようになりましたw。
まあ・・・、近しい家族が亡くなったり病んだりすると、死生観は変わると実感はしておりますけどね。

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